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バイク冬眠前にやる整備5つ|春に走れない対策

バイク冬眠前にやる整備5つ|春に走れない対策

冬眠前にやることは、洗車・チェーン・タイヤ・バッテリー・燃料の5つ


バイクを数ヶ月動かさないなら、直前にやっておきたいことは大きく5つです。洗車してしっかり乾かす、チェーンを清掃・注油する、タイヤの空気圧を確認する、バッテリーを管理する、そして燃料の扱いを確認する。この5つを押さえておくだけでも、春に「バッテリーが上がっている」「チェーンにサビが出た」「タイヤの空気が抜けている」といったトラブルはかなり避けやすくなります。

どれも難しい作業ではありませんが、洗車後の乾燥だけは少し時間をかけたいところです。濡れたままカバーをかけて数ヶ月置くほうが、何もしないより厄介なことがあります。

この記事でわかること
・保管前にやる5つの作業と順番
・初心者がやりがちな失敗3つ
・屋外保管のときに追加でやること
・ボルトなど各部を点検するときの注意点
・春にエンジンがかからないときの確認順序
作業はエンジンを止め、平らで安定した場所で行います。バイクを支える際は車種に合ったセンタースタンドやメンテナンススタンドを使用し、不安定な状態で無理に作業しないでください。バッテリー端子を外す場合は、基本的にマイナス端子から先に外します。取り付けるときは逆にプラス端子から接続します。詳しい手順は車両の取扱説明書を確認してください。

保管前の作業、順番はこの5つ

バイクのチェーンに注油する手元

1. 洗車して、しっかり乾かす

汚れが残ったまま長く置くと、泥やほこりが水分を抱えてサビのきっかけになることがあります。洗車自体は普段と同じで構いませんが、保管前は乾燥を丁寧に。タオルで大まかな水分を取ったあと、風通しのいい場所で十分に乾かします。

特にチェーン、ボルト周り、フレームの隙間、エンジン周辺には水が残りやすいものです。表面だけ乾いていても奥に水分が残ることがあるので、洗車直後にカバーをかけるのは避けます。

2. チェーンを清掃して注油する

洗車後はチェーンの汚れを落とし、必要に応じてチェーンクリーナーで清掃してから注油します。チェーンルブを全体に行き渡らせたら、余分な油はウエスで軽く拭き取ります。ベタベタになるほど塗る必要はなく、金属表面に油膜を残すイメージで十分です。

清掃・注油の手順は「バイクチェーン手入れ500km毎の基本ルーティン」で詳しくまとめています。

3. タイヤの空気圧を規定値に合わせる

タイヤの空気は乗らなくても少しずつ抜けていきます。保管前に車両メーカー指定の空気圧へ合わせておき、長期間保管する場合は途中でも確認します。

標準値より高めにして保管する方法もありますが、適切な空気圧は車種やタイヤによって異なるため、一律の数値で上げるのは避けたほうが安心です。まずは取扱説明書やタイヤメーカーの指定を優先してください。

数ヶ月単位で保管する場合、同じ部分に荷重がかかり続けるのが気になるなら、月に一度程度タイヤの接地位置を変える方法もあります。メンテナンススタンドで浮かせる場合は、車体を安全に支持できることが前提です。

4. バッテリーはメンテナーで管理する

冬眠中のトラブルで多いのがバッテリー上がりです。バイクを動かしていなくてもバッテリーは自然放電しますし、車種によっては時計やセキュリティなどで少量の電気を使い続けています。

長期保管では、対応するバッテリーメンテナーを使って充電状態を保つ方法が扱いやすいです。メンテナーを使えない場合は、車種やバッテリーの種類を確認したうえで取り外して保管する方法もあります。ただし、取り外しただけで自然放電が止まるわけではないため、長期間なら途中で電圧や充電状態を確認します。

端子に白い粉や腐食が見える場合は、この機会に清掃しておくといいでしょう。端子の外し方や清掃手順は「バイクのバッテリー端子清掃|外す順番と5ステップ」で解説しています。

5. 燃料の扱いを確認する

数ヶ月の保管では、ガソリンをどうしておくかも見落としやすいところです。ただし「必ず満タン」「必ず抜く」と一律には言えません。インジェクション車かキャブレター車か、タンクの材質、保管期間、使用している燃料などによって考え方が変わります。

車両メーカーが長期保管方法を案内している場合は、その指定を優先してください。燃料劣化が心配なほど長期間保管する場合は、燃料安定剤の使用を含め、車両メーカーや製品メーカーの指示を確認します。特にキャブレター車では、フロート室内の燃料処理まで指定されることがあります。

逆に、よく分からないまま自己流で燃料を抜いたり添加剤を混ぜたりする必要はありません。数ヶ月の冬眠なら、まず自分の車種の取扱説明書を見るのが一番確実です。

せっかくなら、保管前に各部の緩みも見ておく


ボルト点検は冬眠そのものに必須というより、しばらく触らなくなる前のついでの点検として考えると分かりやすいです。ミラー、カウル、カバー、マフラー周辺など、普段から緩みが気になっている部分を目視しておきます。

ただし、何でも増し締めすればいいわけではありません。締め付けトルクが指定されている重要なボルトは、サービスマニュアルや取扱説明書の指定に従います。固着防止のために一度緩めて締め直す、といった作業も必要ありません。

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初心者がやりがちな失敗3つ

水滴が残ったタンクにカバーをかけてしまっている様子

洗車直後にカバーをかけてしまう

水分が残ったままカバーをかけると、内部に湿気がこもります。せっかく洗車したのに、その状態で数ヶ月置けばボルトやチェーンにサビが出ることも。乾燥時間は短縮しないほうがいいです。

空気圧が低いまま放置する

保管中もタイヤの空気は抜けていきます。空気圧不足の状態で長期間同じ場所に置くと、タイヤへの負担が増えます。保管前に規定値へ合わせ、長期になる場合は途中でも確認します。必要なら接地位置を少し変えておきます。

バッテリーをつないだまま放置する

何もしないまま数ヶ月置くと、自然放電や車体側の待機電力でバッテリーが弱ることがあります。メンテナーを使うか、車種に合った方法でバッテリーを管理します。冬のバッテリー上がりについては「冬のバイクのバッテリー上がり対策と充電の基本3つ」でも詳しく解説しています。

屋外・青空保管なら、湿気と風にも注意する

屋外でパレットの上に載せてカバーをかけたバイク

ガレージ保管より気を使うのが屋外保管です。防水性だけでなく、内部に湿気がこもりにくいバイクカバーを選びます。カバーを掛ける前に車体を十分乾かしておくことも大切です。

地面に水が溜まりやすい場所は避け、必要ならバイクの重量に耐えられる敷板などを使ってサイドスタンド周辺が沈まないようにします。簡易的なすのこなど、強度が分からないものの上に車体を載せるのは避けてください。

もう一つは風です。強風でカバーが大きくばたつくと、塗装面を擦ったり、カバーそのものが車体をあおったりします。カバーの固定ベルトなどを使い、風の強い場所では車体の安定性も確認しておきます。

保管中は、ときどき状態を見るくらいでいい

直射日光を避けてガレージの日陰に置かれたバイク
  • カバー内部に湿気がこもっていないか確認する
  • タイヤの空気圧が大きく下がっていないか見る
  • メンテナーを使っていない場合はバッテリーの状態を確認する
  • 屋外ならカバーのずれや固定ベルトの緩みも確認する

「保管中だから何もしない」と決めるより、月に一度くらいカバーを外して状態を見るだけでも違います。ただし、数分だけエンジンをかけて終わるような暖機を保管対策として繰り返す必要はありません。

春にエンジンがかからないときは、バッテリーから確認する

バイクのバッテリー端子にメンテナーのクリップを接続する手元

春に久しぶりに始動してセルの回りが弱い、あるいはセルが回らないなら、最初にバッテリーを確認します。電圧や充電状態を確認し、必要なら対応する充電器で充電します。それでも改善しない場合はバッテリー自体が弱っている可能性があります。

セルはしっかり回るのに始動しない場合は、燃料の状態や燃料供給、スパークプラグなど別の原因を考えます。長期間そのままにしたガソリンの状態が気になる場合も、無理に何度もセルを回し続けないほうがいいです。

ここまで確認して判断がつかない場合や、燃料系を分解する必要がありそうなら、販売店やバイクショップに見てもらったほうが早いこともあります。

次にやること

冬眠前に各部まで確認しておきたい人は「バイクのボルト緩み点検|月1回の習慣化ガイド」、チェーンのたるみが気になっている人は「バイクのチェーン張り調整|たるみの測り方と5ステップ」、ブレーキ周りが気になる人は「バイクのブレーキフルード交換時期|色で見分ける3つのサイン」も確認しておくと、春の乗り出し前点検が楽になります。

よくある質問

Q. 保管期間はどれくらいから「長期保管」になりますか?

厳密な線引きはありませんが、1ヶ月以上乗らないならバッテリーやタイヤの状態は意識しておきたいところです。数ヶ月動かさない予定なら、この記事で紹介した洗車・チェーン・タイヤ・バッテリー・燃料の確認を一通りしておくと安心です。

Q. 保管中、ときどきエンジンをかけたほうがいい?

数分だけアイドリングして止める程度なら、必ずしも長期保管対策にはなりません。走らせるのであれば、エンジンや駆動系が十分に暖まり、バッテリーの充電にもつながる程度の走行ができるときにします。難しい場合は無理に始動せず、バッテリーメンテナーなどで管理するほうが現実的です。

Q. ガソリンは満タンにしたほうがいい?

車種や保管期間によって扱いが変わるため、一律に満タンが正解とは言えません。タンクの材質や燃料系の構造、キャブレター車かインジェクション車かでも条件が違います。長期保管方法についてメーカー指定がある場合は、その方法を優先してください。

本記事は一般的な長期保管方法を紹介したものです。バッテリーの取り扱い、燃料の処置、タイヤ空気圧、スタンドの使用方法などは車種・部品によって異なります。長期間保管する場合は、お乗りのバイクの取扱説明書やメーカーの案内もあわせて確認してください。
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