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エンジンオイル交換DIY|失敗しない5つの手順と注意点

エンジンオイル交換DIY|失敗しない5つの手順と注意点

エンジンオイル交換は、車のDIY整備の中では定番の作業です。ただ、車の下に潜る以上、手順を間違えると火傷やオイル漏れにつながります。特に注意したいのがドレンボルトの締めすぎ。ここでオイルパンのねじ山を傷めて、かえって高くつくケースは珍しくありません。

安全上の注意
・平らで硬い地面に停め、サイドブレーキと輪止めをかけてから作業する
・ジャッキだけで車体を支えたまま下に入らない。必ずジャッキスタンドを併用し、車体を軽く揺すってぐらつきがないか確認してから潜る
・オイルは冷え切った状態より少し温まっているほうが抜けやすい。ただし走行直後は高温なので、安全に触れられる温度まで待ってから作業する
・抜いた廃油は地面や排水に流さず、廃油処理箱に入れて自治体のルールに従って処分する
この記事でわかること
① オイル交換DIYの基本5ステップ
② 必要な道具と、初心者がやりがちな失敗3つ
③ オイルを入れすぎた・こぼした後の対処法
④ 下抜きと上抜き、どちらでやるべきかの判断

オイル交換は「温める→抜く→締める→入れる→確認」の5ステップ

温める・抜く・締める・入れる・確認の5ステップを示す図解

やること自体はシンプルです。エンジンを軽く温め、車を上げて古いオイルを抜き、ドレンボルトを締め直し、新しいオイルを入れて量と漏れを確認する。これだけ。作業時間は慣れれば30〜40分ほどで、時間がかかるのはオイルが抜けきるのを待つ間です。

ただし「車を安全に上げること」と「締め付けの加減」だけは省略も妥協もできません。この2点を押さえるための道具から確認します。

オイル交換DIYに必要な道具|ジャッキとスタンドは省略しない

  • 新しいエンジンオイル(量と粘度は取扱説明書で確認)
  • ドレンワッシャー(原則として新品を使用)
  • 廃油処理箱、オイル受け皿
  • ドレンボルトに合うレンチ、できればトルクレンチ
  • ジャッキとジャッキスタンド(下抜きの場合。輪止めも)
  • 軍手より薄手のニトリル手袋、ウエス多め

油圧ジャッキだけで車の下に潜るのは絶対にやめてください。ジャッキは「上げる」道具で、「支える」道具ではありません。必ずジャッキスタンドで車体を支えてから潜ります。ジャッキとスタンドが一体になったタイプなら、架け替えの手間を減らせます。ただし、使用できるジャッキポイントや必要な最低地上高は車種によって異なるため、事前に適合を確認してください。

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エンジンオイル交換の手順5ステップ

ジャッキアップした車の下でオイルパンから廃油を受け皿に抜いている様子

1. エンジンを軽く温めてから止める

冷えたオイルは粘度が高く、抜けにくくなります。軽く暖機するか短時間走行してオイルを温めたあと、エンジンを止めます。ただし走行直後はオイルもマフラーも高温です。すぐに作業せず、安全に触れられる温度まで待ってから始めてください。

2. 平坦な場所でジャッキアップし、スタンドで支える

平坦で硬い地面に車を止め、サイドブレーキを引いて輪止めをかけます。ジャッキポイント(取扱説明書に記載)に正しくジャッキを掛けて上げ、ジャッキスタンドで車体を支えてから潜ります。上げたら一度車体を軽く揺すって、ぐらつきがないか確認。ここで不安が残るなら、潜らないでください。

3. ドレンボルトを外して古いオイルを抜く

オイルパンの下に受け皿を置き、ドレンボルトをレンチで緩めます。最後は手で回し、ボルトを押し付けながら一気に離すとオイルを浴びにくくなります。抜け始めは勢いよく斜めに飛ぶことがあるため、受け皿は少しずらした位置に。勢いが弱くなるまで待ち、十分に排出します。

4. ワッシャーを新品にして、ドレンボルトを締める

ドレンワッシャーは原則として新品に交換します。潰れて密着するタイプは再利用すると漏れにつながることがあります。ボルトは最初から工具で締めず、まず手でねじ込んで斜めに入っていないことを確認。その後、トルクレンチで車種ごとの規定トルクまで締めます。規定値は取扱説明書や整備書で確認してください。

5. 新しいオイルを入れて、量と漏れを確認する

車を水平に戻し、取扱説明書に記載された規定量より少なめに新しいオイルを入れます。その後、レベルゲージを確認しながら少しずつ足し、上限と下限の範囲内に調整します。上限を超えないようにしてください。エンジンを始動して数分後に止め、指定された待ち時間を置いてからもう一度オイル量を確認します。最後にドレンボルトやオイルフィルター周辺に漏れや滲みがないか確認して終了です。

初心者がやりがちな失敗3つ|締めすぎ・入れすぎ・熱いまま

締めすぎ・入れすぎ・高温注意の3つの失敗を示す図解
  • ドレンボルトの締めすぎ。一番避けたい失敗です。オイルパンの材質や構造によっては、力任せに締めるとねじ山を傷めます。そうなると修理費がかさみ、DIYで浮かせた金額が一気に飛ぶこともあります。
  • オイルの入れすぎ。「多めなら安心」は逆で、入れすぎるとエンジン不調やオイル漏れにつながることがあります。規定量より少なめから入れ、レベルゲージを確認しながら足していくほうが安全です。
  • 走行直後の熱いオイルを抜く。温まったオイルは抜けやすい反面、走行直後はかなり高温です。オイルだけでなくマフラーやエンジン周辺も熱くなっているため、安全に触れられる温度まで待ってから作業します。

下抜きできない・やりにくい車もある|上抜きとの使い分け

下抜きと上抜きの違いを示す比較図解

基本は今回の「下抜き」ですが、例外もあります。樹脂のアンダーカバーが広く付いている最近の車は、カバーを外さないとドレンボルトに届かないことがあり、初回はカバーのクリップ外しで心が折れがちです。この場合、レベルゲージの穴などからポンプで吸い出す「上抜き」のほうが現実的なこともあります。

どちらが良く抜けるかは車種によります。オイルパンの形状によっては上抜きでも十分に抜ける車があるため、「下抜きのほうが必ず良い」とは言い切れません。自分の車がどちらに向いているかは、取扱説明書や整備書、信頼できる整備情報で確認しておくと安心です。

オイルフィルターの交換時期も車種ごとに異なります。オイル交換ごとに交換する指定もあれば、オイル交換2回に1回程度が目安になっている車種もあるため、メーカー指定を優先してください。フィルター交換を伴う場合は作業箇所が増えるので、初めてのDIYならオイル交換だけの回から始める方法もあります。

仕上がりに差が出る3か所|ワッシャー・トルク・水平確認

新品のドレンワッシャーとトルクレンチを手元で確認している様子
  • ドレンワッシャーの状態。原則として新品を使います。表裏の指定があるタイプは正しい向きで取り付けてください。ここを雑にすると、交換直後は問題なくても後から滲みが出ることがあります。
  • 締め付けトルク。経験者が感覚で締めることもありますが、初心者ほどトルクレンチで数値管理したほうが安心です。締めすぎはねじ山を傷める原因になり、緩すぎればオイル漏れにつながります。
  • 量の確認は水平な場所で。ジャッキアップしたままでは正しい量を確認できません。また、エンジン停止後にどの程度待つかも車種によって異なります。取扱説明書の確認方法に従って測ります。

入れすぎた・こぼした・なめた後の対処法

エンジン周りにこぼれたオイルをウエスで拭き取っている様子

オイルを入れすぎた場合は、そのまま走らず量を調整します。上抜き用ポンプなどで少量ずつ吸い出せると作業しやすいです。ドレン側から抜く場合は、廃油受けを準備してドレンボルトを再度外す作業になります。必要に応じてワッシャーも新品に交換してください。

オイルをこぼした場合は、まずウエスなどでできるだけ拭き取ります。エンジンルーム内では、使用可能な場所を確認したうえでパーツクリーナーなどで残った油分を落とします。排気系に付着したままエンジンをかけると、白煙や焦げた臭いが出ることがあります。地面にこぼれた分は吸着材などで回収し、排水へ流さないでください。

ドレンボルトのねじ山をなめてしまった場合は、DIYでの復旧は難易度が高めです。修理方法にはオーバーサイズボルトやねじ山修正などがありますが、損傷状態によって適切な方法が変わります。オイル漏れがある状態では走行せず、整備工場へ相談してください。

よくある質問

Q. オイル交換の頻度はどれくらい?

交換時期は車種によってかなり違います。5,000km前後を目安にする例もありますが、より長い交換サイクルが指定されている車もあります。距離だけで決めず、取扱説明書に記載された走行距離・期間・シビアコンディション時の指定を優先してください。

Q. 上抜きと下抜き、初心者にはどっちがいい?

車の下に潜らずに済む上抜きは、安全面では取り組みやすい方法です。ただし車種によっては上抜きに向かない場合があります。下抜きをする場合は、ジャッキだけに頼らず、必ず安全に車体を支持してから作業してください。

Q. 抜いた廃油はどう処理する?

市販の廃油処理箱などを使い、自治体のルールに従って処分します。地域によっては家庭ごみとして出せない場合があります。ガソリンスタンドやカー用品店でも、店舗によっては廃油を引き取ってもらえることがあります。

オイル交換ができるようになると、次はタイヤ交換や下回りの点検にも手が伸びます。ジャッキ関連の作業は初めてのスタッドレス履き替え、自分で行う4手順、DIY整備全体の始め方は車のDIY整備はじめてガイドでまとめています。

本記事は一般的な作業手順の紹介です。規定オイル量・粘度・オイル量の確認方法・ドレンボルトの締め付けトルク・ジャッキポイントなどは車種ごとに異なります。必ずお乗りの車の取扱説明書・整備書をご確認ください。作業に不安がある場合は無理をせず、整備工場へ依頼してください。
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