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自転車のタイヤ交換とパンク修理の作業風景

自転車タイヤ交換とパンク修理|失敗しない5ステップ

この記事でわかること
  • チューブ交換は、タイヤを片側だけ外せば終わる理由
  • 交換の基本5ステップと、それぞれで手が止まりやすいところ
  • 直したのにまたパンクする、その原因になる失敗3つ
  • 出先でパンクしたときにやる順番と、店に持ち込んだほうがいい車輪

チューブ交換はタイヤを片側だけ外せば終わる

タイヤの片側だけをリムから外している様子

パンクを直すとき、タイヤをリムから丸ごと引き剥がす必要はありません。片側のビード(タイヤの縁)だけリムの内側に落とせば、チューブはそこから抜けます。作業時間が短くなるだけでなく、タイヤを戻すときにチューブを噛む機会も減るので、初めての人ほどこのやり方が向いています。

両側を外すのは、タイヤ本体を新品に替えるときだけ。目的で分けて考えると、迷いません。

用意するもの

タイヤレバー・フロアポンプ・六角レンチなど交換に必要な道具

必要な道具は多くありません。タイヤレバーと空気入れ、それに交換用のチューブ(またはパッチ)。ディスクブレーキでスルーアクスルの車輪なら、車輪を外す時点で六角レンチが必要になります。

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交換用チューブを買うときに合わせる項目は3つ。タイヤサイズ、バルブの形式(仏式・米式・英式)、そしてバルブ長です。サイズが合っていてもバルブ長が足りないと、リムの穴から頭が十分に出ず、ポンプのヘッドをまともに差せません。ディープリムのホイールでこれをやると現場で完全に手が止まります。

タイヤ・チューブ交換の5ステップ

自転車のタイヤ・チューブ交換を始める作業の様子

1. 空気を完全に抜く

バルブから空気を抜いたら、タイヤの側面を左右から手で押して、ビードをリムの中央側へ寄せます。ここを省くとレバーが入りません。作業の難しさの半分はこの一手で決まります。仏式バルブは先端のネジを緩めて押し込む、米式はバルブ内側の突起を押す、英式は虫ゴムのついた口金を抜く、という手順です。

2. 片側のビードをリムの内側に落とす

バルブから離れた位置にレバーを1本差し込み、リムの縁を支点にして起こします。起こしたレバーはスポークに引っ掛けて固定。そこから10cmほど離れた場所に2本目を差し、同じように起こすとビードが連続して外れていきます。あとは手でぐるりとなぞれば片側は終わりです。

レバーを深く差し込みすぎると、リムとタイヤの間にあるチューブを一緒に挟みます。差し込むのは、リムの縁に引っ掛かる浅さまで。金属製のレバーやマイナスドライバーで代用すると、アルミリムの縁やカーボンのビードシートを削ってしまいます。

3. チューブを抜いて、穴と異物の場所を探す

先にバルブ側をリムの穴から抜いて、そこからチューブを引き出します。抜いたら少し空気を入れて、水につけるか顔を近づけて空気の抜ける場所を探します。穴が見つかったら、その位置をタイヤ側に置き換えて、タイヤの内側を指でなぞります。刺さった破片が残っていれば、ここで指先に当たります。

リムテープ(リムの内側でスポーク穴を覆っているテープ)がずれていないかも見ておきます。ずれてスポーク穴が露出していると、内側から穴が空くパンクを繰り返します。

4. 新しいチューブを入れる

チューブに少しだけ空気を入れて、輪の形を作ってから入れると、リムの中で捻れません。バルブを先に穴へ通し、リムに対して真っすぐ立っているか確認。斜めに入ったまま空気を入れると、バルブの根元が裂けます。あとはチューブをタイヤの中へ順に押し込んでいきます。

5. ビードを戻して、段階的に空気を入れる

ビードは、バルブの反対側から手で押し込んでいき、最後にバルブ付近を入れます。最後のひと山が固いときは、レバーを使わず親指の付け根で押し込むほうが安全です。全周入れたら、タイヤを揉んでチューブが挟まっていないかを確認します。

空気は一気に規定圧まで入れません。少し入れる、ビードが均等に上がっているか見る、また入れる。この繰り返しです。タイヤ側面に書かれた推奨圧の範囲内で止めます。

チューブをビードとリムの間に噛んだまま加圧すると、破裂音とともに一気に抜けます。びっくりするだけでなく新品のチューブが一発で終わるので、加圧は低い圧で一度止めて確認するのが早道です。適正圧の考え方はロードバイク空気圧の目安の見つけ方にまとめています。

パッチで直すか、チューブごと替えるか

パンク修理パッチキットと交換用チューブ

自宅でゆっくり作業できるならパッチ修理でも十分です。ただし出先では、パッチの接着を待つ時間が読めません。走行に戻る優先度が高い場面ではチューブごと交換して、穴あきチューブは持ち帰って落ち着いてから直す。この使い分けが現実的です。

パッチで直さないほうがいいものもあります。バルブの根元から漏れているもの、裂けたように長い穴、パッチ同士が重なる位置の穴。このあたりは接着面が確保できず、また抜けます。

初心者がやりがちな失敗3つ


  • 異物を確認せずに新しいチューブを入れる|一番多い失敗です。ガラス片や金属片がタイヤに残っていると、走り出して数分で同じ場所からまた抜けます。タイヤの内側を一周なぞる数十秒を省かないこと。
  • タイヤレバーでチューブを噛む|レバーを差し込む前に空気が残っていると、チューブがリムの縁まで膨らんでいて挟みやすくなります。空気を完全に抜いてから差し込みます。
  • 一気に規定圧まで加圧する|ビードが片側だけ上がった状態で高圧をかけると、タイヤがリムから外れて破裂します。低圧で一度止めて、ビードのラインが左右で均等かを見ます。

出先でパンクしたときの順番

出先でパンク修理をするサイクリスト

まず、安全な場所まで押して移動します。段差やガードレールの外側まで出てから作業を始めます。そのあとは、車輪を外す、チューブを交換する、規定圧まで入れる、という自宅と同じ流れです。

携帯ポンプで規定圧まで入れるのは骨が折れます。ロードバイクの高圧タイヤなら、指で押して明らかに潰れない程度まで入れて、無理せず低速で帰るという判断でかまいません。予備チューブを使い切ったあとにもう一度パンクした場合は、そこで粘らず輪行や迎えに切り替えます。車輪の外し方に不安があるなら、初めての輪行のやり方も同じ作業を扱っています。

自分でやらないほうがいい車輪もある

内装変速・ローラーブレーキ付きのママチャリ後輪

ここまではクリンチャータイヤ(チューブが入っている一般的な構造)を前提にしています。構造が違うものは、同じ手順では終わりません。

  • チューブレス・チューブレスレディ|シーラントとビードの気密で成り立っているため、手順そのものが別です。出先での応急にはチューブを入れる方法もありますが、シーラントの処理が必要になります。
  • 内装変速やローラーブレーキのママチャリ後輪|変速機やブレーキ側のワイヤー・ユニットを外してから車輪を抜く構造で、戻すときの調整も伴います。初めての1本目には向きません。
  • 電動アシスト車の後輪|車重と配線の取り回しがあり、作業自体の難易度が上がります。

どこまで自分でやるかは、車種と構造、それに手持ちの工具で変わります。判断がつかないときは触る前に自転車店へ相談したほうが、結果的に安く早く済みます。

よくある質問

Q. タイヤは片側だけ外せばいいのですか?

チューブの交換や修理なら片側だけで足ります。タイヤ本体を新品に替えるときは両側を外します。

Q. タイヤレバーは何本必要ですか?

2本あれば作業できます。1本目をスポークに引っ掛けて固定し、2本目で送っていく使い方が基本です。

Q. 直したのにまたすぐパンクしました。原因は何ですか?

タイヤに刺さった異物が残っている、リムテープがずれてスポーク穴が露出している、レバーでチューブを噛んだ、このいずれかが多いです。タイヤの内側を一周なぞって確認します。

Q. 空気圧はどこを見ればいいですか?

タイヤ側面に推奨圧の範囲が刻印か印字されています。その範囲内で、体重や路面に合わせて調整します。

Q. 金属製のタイヤレバーでもいいですか?

リムの縁を傷めるおそれがあるため、樹脂製をおすすめします。特にカーボンリムでは金属レバーは避けたほうが安全です。

次に迷うのは、たぶんこのあたり

タイヤ交換ができるようになると、次は「どのくらいの空気圧で走るか」「他にどこを自分で見られるか」に関心が移ります。

手順や適正圧はタイヤ・リム・車種の組み合わせで変わります。メーカーの指定がある場合はそちらを優先してください。作業に不安が残る場合や、車輪の脱着に構造上の調整が伴う場合は、自転車店へご相談ください。

 

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