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初めての車中泊で準備する4つのこと

車中泊初心者ガイド|最初の一泊で困らない準備と持ち物

車中泊を始めようとすると、ポータブル電源、車載冷蔵庫、専用テーブル、LEDランタン……と欲しいものが次々に出てきます。

でも、初めての一泊ならそこまで揃えなくても大丈夫です。

むしろ最初に気にしたいのは、「背中が痛くない」「暑すぎない・寒すぎない」「外から車内が見えない」「夜中にトイレへ行ける」の4つ。ここを外すと、高価な道具を積んでいてもあまり快適には眠れません。

この記事では、車中泊を初めてやってみる人向けに、実際の一晩を想像しながら必要なものを整理します。

この記事でわかること
  • 最初の車中泊で本当に必要なもの
  • 寝袋より先に考えたい「床」の問題
  • 夏と冬で失敗しやすいポイント
  • 道の駅や駐車場を利用するときの注意点
  • 高価な道具を買う前に試しておきたいこと

最初に買うならポータブル電源より「マット」

車のトランクに寝具やバッテリーなどの車中泊ギアを整理している様子

車中泊用品というと、大容量のポータブル電源に目が行きがちです。

ただ、初めてなら優先順位はそれほど高くありません。スマートフォンの充電程度ならモバイルバッテリーでも間に合います。

それより先に考えたいのが「どうやって平らに寝るか」です。

後部座席を倒して一見フラットになっていても、実際に横になると段差が腰に当たったり、わずかな傾斜で体がずれていったりします。昼間に5分寝転んだだけでは気にならなくても、その状態で6時間寝るとなると話は別です。

最低限用意するなら、こんなもので十分です。

  • 厚みのあるマットまたはキャンプマット
  • 寝袋または季節に合った布団
  • 小さめの枕
  • 窓を隠すシェード
  • LEDライト
  • スマートフォン用モバイルバッテリー

逆に、ポータブル電源や車載冷蔵庫、専用テーブルなどは、一度泊まってから考えても遅くありません。

初回で「スマホしか充電しなかった」と分かれば、大きなポータブル電源を買わずに済むかもしれません。

車中泊は「フラットに見える」と「眠れる」が違う

ここは車種によってかなり差が出ます。

シートを倒して荷室とつながったとしても、完全な水平になる車ばかりではありません。数cmの段差や微妙な傾斜でも、夜になると意外に気になります。

出発前に一度、実際に使うマットを敷いて靴を脱ぎ、10〜20分ほど横になってみるとかなり分かります。

確認したいのは、背中だけではありません。

  • 足を伸ばせるか
  • 天井に頭が当たらないか
  • 寝返りできる幅があるか
  • 荷物を置いても寝る場所が残るか
  • 内側からドアを開けられるか

特に荷物は盲点です。

自宅で試すときは車内が空なので広く感じますが、実際には着替え、靴、飲み物、バッグなどが入ります。「二人で寝られるはずだったのに、荷物を積んだら一人分しか残らない」ということもあります。

最初の一泊は「家から近い場所」が案外いい

初車中泊だからと、いきなり数百km先へ行く必要はありません。

むしろ最初は、自宅から比較的近く、予定変更しやすい場所のほうが向いています。

なぜなら、実際に寝てみないと分からないことがかなりあるからです。

「マットが薄かった」「思った以上に寒い」「照明が明るすぎる」「窓の隙間から外が見える」。こうした問題が出ても、近場なら無理せず帰れます。

さらに慎重に試すなら

最初は自宅の駐車スペースで一晩寝てみる方法もあります。旅行感はありませんが、寝床の問題を見つけるテストとしてはかなり使えます。

そこで不足したものだけ買い足して、2回目から少し遠くへ行く。このくらいの始め方でも十分です。

夜になって困るのは「トイレ」と「音」

昼間に駐車場所を選んでいると、景色や広さばかり見てしまいます。

ところが夜になると気になるところが変わります。

たとえばトイレまで300m。昼なら何でもありませんが、午前2時、雨、気温5℃だったらかなり面倒です。

照明の有無も確認しておきたいところです。真っ暗な駐車場の端に停めたら、夜中にトイレへ行くのが少し怖かった、ということもあります。

逆にトイレのすぐ横なら便利そうですが、人や車の出入りが多く、ドアの開閉音やヘッドライトが気になることがあります。

寝る場所を選ぶときは「昼間に居心地がいい場所」より、夜中の自分を想像して選ぶと失敗が減ります。

夏の車中泊は装備より「その日に泊まるか」の判断

車内から見た窓用シェードを取り付けた様子

夏は小型扇風機や網戸、シェードを揃えれば何とかなるように思えますが、夜になっても気温が高い日はかなり厳しくなります。

車はテントと違って鉄板とガラスに囲まれています。日中に熱を持った車体は、日が落ちたからといってすぐ涼しくなるわけではありません。

ここは道具だけで解決しようとせず、暑い日は標高の高い場所へ変更する、宿を取る、車中泊自体をやめるという判断も含めて考えたほうが安全です。

窓を少し開けるなら、防犯面や虫対策も必要になります。車種専用の網戸などがあると便利ですが、初回から全部揃える必要はありません。

冬は寝袋より「下からの冷え」を忘れやすい

冬になると厚い寝袋ばかり気になりますが、車中泊では床から冷えてくることがあります。

寝袋を暖かいものにしても、その下が薄いマット1枚では背中側が冷えて眠れないことがあります。冬ほどマットや断熱材を含めた寝床全体で考えたほうがよいでしょう。

そして、寒いからといってエンジンをかけたまま眠る方法には頼らないほうが安心です。

特に積雪時はマフラー周辺が雪でふさがれると、排気ガスが車内へ入り一酸化炭素中毒につながる危険があります。JAFも降雪時には、できるだけエンジンを切ることやマフラー周辺の除雪を呼びかけています。

火を使う暖房器具も、密閉された車内では使わない前提で考えます。

朝起きると窓がびっしょり。結露はほぼ避けられない

初めてだと少し驚くのが朝の結露です。

寝ている間にも呼吸や汗で水分が出るため、外気との温度差があると窓の内側に水滴がつきます。

朝になってフロントガラスがびっしょり、ということも珍しくありません。

タオルを1〜2枚余分に積んでおくだけでもかなり便利です。出発前にガラスを拭けますし、濡れたものやこぼした飲み物にも使えます。

車中泊用品として売られている格好いい道具より、最初の一泊ではこういう普通の物のほうが役に立つことがあります。

「道の駅なら泊まっていい」とは限らない

車中泊場所を事前に確認しているイメージ

ここは勘違いしやすいところです。

道の駅は24時間利用できる休憩施設なので、運転中の疲労回復を目的とした仮眠はできます。しかし、駐車場を宿泊場所として利用することは基本的に想定されていません。

一部には宿泊利用向けのスペースを設けている施設もあるため、車中泊を目的に行く場合は公式サイトなどで事前に確認しておきます。

最初から宿泊場所として利用するなら、RVパークやオートキャンプ場など、車中泊を前提としている施設のほうが分かりやすいでしょう。

そして場所を問わず、駐車スペースにテーブルや椅子を広げる、調理を始める、大量のゴミを残す、長時間アイドリングするといった行為は避けます。

「車の中で寝るだけ」と「駐車場をキャンプ場として使う」は別物、と考えると分かりやすいです。

初心者が買ってから気づきやすい失敗3つ

1. 大きなポータブル電源を最初に買う

電気毛布や調理家電など明確な用途があるなら便利ですが、スマートフォンとLEDライトしか使わないなら持て余すことがあります。必要な電力が分かってから容量を決めても遅くありません。

2. 寝具を買ったのに車へ入らない

幅だけでなく、シートを倒した状態での長さや荷室高も確認します。厚いマットを敷いたら天井が思った以上に近くなった、ということもあります。

3. 荷物を増やしすぎる

快適にするための道具を積みすぎて、肝心の車内が狭くなってしまうパターンです。最初の一泊は「足りなかった物を見つけるテスト」くらいに考えたほうが、結果的に無駄な買い物が減ります。

初めてなら、これだけ積んで一度泊まってみる

初めての車中泊に必要な持ち物チェックリスト
  • マット
  • 季節に合った寝袋または布団
  • 窓用シェード
  • LEDライト
  • モバイルバッテリー
  • 飲み物
  • 軽食
  • 着替え
  • タオル
  • ゴミ袋
  • ティッシュ・ウェットティッシュ

この程度でも、一泊してみると「自分に本当に必要なもの」がかなり見えてきます。

コーヒーを飲みたいからお湯を沸かしたい人もいれば、寝られれば十分という人もいます。朝までスマートフォンを触る人なら電源が欲しくなるでしょうし、ほとんど使わない人ならモバイルバッテリーだけで済みます。

車中泊は、最初から完成形を作るより一度寝る → 不満が出る → そこだけ改善するくらいのほうが面白いです。

愛車を少しずつ自分の使い方に合わせて整えていくところは、工具を揃えたり車をカスタムしたりする感覚にも少し似ています。

よくある質問

Q. 車中泊初心者は何から買えばいいですか。

まずはマットと寝具、窓を隠すシェードから考えてみてください。電気製品は実際に一泊して必要性を感じてからでも間に合います。

Q. ポータブル電源は必要ですか。

必須ではありません。スマートフォンや小型LEDライト程度ならモバイルバッテリーで足りる場合もあります。電気毛布など消費電力の大きな機器を使いたくなった段階で検討すると無駄が少なくなります。

Q. 道の駅なら車中泊できますか。

道の駅は休憩施設で、疲労回復のための仮眠と宿泊目的の利用は扱いが異なります。車中泊向けスペースを設けている施設もあるため、宿泊目的の場合は各施設の公式情報を確認してください。

Q. 一人で車中泊するのが少し不安です。

最初は自宅から近く、管理された車中泊施設を選ぶ方法があります。実際に一泊してみて、自分が何を不安に感じるのか分かってから行動範囲を広げるほうが無理がありません。

Q. 夏と冬ならどちらから始めやすいですか。

極端に暑い日や寒い日は避け、春や秋など夜間の気温が穏やかな時期から試すと準備が楽です。季節だけで決めず、予定日の最低気温や天候も確認してから出発してください。

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